楽天インサイト調査から40代の終活について考える

終活

40代向け終活の専門家、飯塚浩司です。ご覧いただきありがとうございます。

楽天インサイトさんで終活に関する調査を定期的にされています。

2022年の終活に関する調査の結果から、40代に対して思うことをまとめてみましたので投稿させて頂きます。

40代の終活実施意向は1割にも満たない

『終活の実施意向』についての質問への回答では、実施したいと考えている人が約7割います。
しかしながら、実際に実施している人は1割に届きません。実施の意向のある人についても

「時期が来たら始めたい」

と考えている人がほとんどです。

終活を実施したいと考えている人の割合は年を経るにつれ上がっていきますが、どの年代でも「時期が来たら始めたい」の割合は大きいままです。では「時期が来たら始めたい」の時期とはいつなのでしょうか?

以下の調査結果から考えてみたいと思います。

終活でしたいことは40代に効果が大きいことばかり

『終活で今後する予定があること、興味があること』に関して上位の結果をまとめると、概ね以下の3つに分けられるかと思います。

  • 荷物などのモノ」の整理
  • パソコンやスマホの中身などの「データ」の整理
  • 財産、保険などの「お金」の整理

それぞれの項目を実施するのに最適な年代とはいつなのでしょうか?実施した際の効果をもとに考えてみます。

荷物など「モノ」の整理に関しては、体力のある若い年代から少しずつ始めておく方が良いと思いますが、「モノ」や「データ」の整理をしておくことは日常生活のパフォーマンスの向上にも役立ちますので、ビジネスや家事に忙しい40代に効果が大きく現れると思います。

「お金」の整理に関しても、ライフステージの過渡期にある40代は時期としては最適のように思います。
無駄を削減するにしても資産を増やしていくにしても、未来に向かって期間の長い方が選択肢も多く効果も大きくなります。40代なら65歳以降の老後の準備を考えた際に、まだ20年程の時間が使えます。

終活をする理由も40代にこそ考えてほしい

『終活をする・したい理由』は大きく以下の2つに分けられると思います。

  • 残される家族に迷惑をかけないため
  • これからの人生をより良く生きるため

こちらも、効果をもとにそれぞれ最適な年代について考えてみます。

あなたに「もしものこと」があると、残される家族の「お金」と「時間」さらには「人生設計」にまで影響を及ぼす可能性があります。
40代は子供に教育費がかかったり、パートナーが仕事や家事で忙しかったりする世代だと思います。また復職や再婚なども40代あたりだと容易では無くなってくるのではないでしょうか。


「もしものこと」が起こった時のリスクを考えると、最も備えておくべき世代は40代だと思います。

また、自分のこれからの人生を考えるにしても、体力や時間があるほど選択肢は増えます。 人生の折り返しにいる40代で人生の棚卸をしておけば、後悔のない人生を送れる可能性は高まります。

デジタル遺品と家族の終活について

今回の終活に関する調査では『デジタル遺品の認知』と『家族の終活の実施状況』についても調査をされていましたので、こちらについても最適な年代を考えてみます。

デジタル移行期の40代

ブログやSNS アカウントといった「デジタル遺品」についてきちんと理解している人は1割程度。
にもかかわらず、自分に「もしものこと」があった時に、SNSの投稿をすべて削除したいと考えている人が7割程もいます。
SNSアカウントを閉鎖するには、パートナーなどに手続きをしてもらう必要がありますが、40代は当たり前にデジタルに触れてきた世代では無く、デジタルに移行する過程を過ごしてきた世代です。なので夫婦間でも互いに利用しているSNSやデジタルツールを知らなかったり、利用度や知識に大きな差があることも多いです。

「デジタル遺品」についても、40代は特に意識した方がいい世代だと言えます。

親の終活も気になりだす40代

『家族の終活の実施状況』については、パートナーが終活を実施しているかどうか知らない人が5割強。親が終活を実施しているかどうかに至っては7割の人が「わからない」という回答結果になっています。
にもかかわらず『家族に終活をしてほしいか』という質問には、パートナーに対しても親に対しても7割以上の人が「してほしい」と考えています。

パートナーや親に「もしものこと」が起こり残される側になった際には、手続きや遺品整理などに時間を取られますし、場合によっては金銭的な負担も発生します。

40代は仕事や子育てといった、社会的な責任の重い世代です。しかも親の「これから」が心配になってくる世代ですので、親に終活を促す意味でも、自身が40代で終活をする意味は大きいでしょう。

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エンディングノートには、製本されたものやパソコン上で無料でダウンロードできるものなどいろいろありますので、ご自分に合ったエンディングノートを手に取って、ぜひ40代から終活を開始してみてください。

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