40代終活。物の整理は思考の整理

終活

40代向け終活の専門家、飯塚浩司です。ご覧いただきありがとうございます。

終活でしておきたいことのランキングでは、概ね財産の整理が毎回トップになりますが


家の中の

『物の整理』

も必ず上位に入ってきます。

物の整理は、あなたに「もしものこと」があった時に残される大切な人たちが、物を捨てる作業に時間や費用をとられないようにするために実施しますが、忙しい40代にはさらにメリットがあります。

それは

『仕事の効率をあげる』

というメリットです。


在宅ワークの普及などで、仕事場としての我が家の環境にも関心が高まっているかと思いますので、物の整理のメリットについて投稿させていただきます。

物が多いと仕事に差し支える

探し物に使う時間は年間150時間

社会人は備品や作りかけの資料などの探し物に、年間150時間も使っていると言われています。1日に換算すると約25分、稼働日で考えると30分を超える時間です。しかも、何かをしている最中に物を探そうと1度集中力を切ってしまうと、再び集中するまでに25分ほどかかると言われています。

探し物がどれだけ時間を奪っているかわかると思います。

1日の決断数は35,000回

1日にできる決断の回数は限界があり、その数は35,000回程度と言われています 。

途方のない数に思うかもしれませんが、忙しい40代の皆さんは毎日無意識のうちに膨大な数の決断をしています。
「今日何を着るか」とか「書類を右に置くか左に置くか」も決断ですので、ほぼ毎日この限界近くか限界を超える決断をしていると思われます。

そしてこの決断をするというプロセスは想像以上に人を疲れさせます。
物が多かったり整理されてなかったりする状態では、些細なことを決断する回数が増えてしまいますので仕事のパフォーマンスが下がってしまいます。

偉大な人達は意図的に決断を減らしてる

集中力を本来やるべきことのために効率的に使うために 、有名な起業家やアスリートは意図的に決断の回数を減らしています。スティーブ・ジョブズや Facebook のマーク・ザッカーバーグがいつも同じ服を着ているのも、イチローさんが毎朝同じものを食べて同じルーティーンをしていたのも、重要でない決断に時間や集中力を奪われないためです。

まだある。40代で物を整理するメリット

大切にしていることに気づける

物を整理するには「不要なものを捨てる」という行為が伴います。その際にはこれまでの思い出や、今現在の必要性などの判断基準をもとに作業を進めることになります。
作業を進めるうちに、今のあなたが大切にしていることや執着してしまっているものに気づくはずです。

残される大切な人に大事な物の価値を伝えられる

趣味にまつわるものやコレクションなどは、あなたにしかその価値がわからなかったりします。あらかじめ大事な物だけを残して価値を伝えておくようにすれば、あなたに「もしものこと」があった時に残される大切な人が困りません。

実家の整理をすすめやすくなる

自分のことだけではなく、親が住む実家の片付けを考えている方もいらっしゃるかもしれません。

先に自分の荷物を整理しておけば段取りがわかるのはもちろんですが、物を捨てる時に「どんな気持ちになるか」といったことも分かります。
年をとるほど人は変化を好まなくなると言われます。頭ごなしに片付けてというだけでは親御さんは動いてくれないでしょう。親御さんの気持ちに寄り添うことができてこそ、物の整理もできるようになります。 

やりやすいところから

若いうちは結婚や出産、転勤といったライフイベントに応じて引っ越しをすることも多いので、強制的に整理や片付けをする機会があります。40代あたりになるとライフイベントも落ち着き、今の場所に長く住み続けているかたが多いとおもいます。

物の整理や片付けはめんどくさいので後回しにしがちです。なので大掃除や衣替えなどのイベントがあっても最低限で済ませてしまっているのではないでしょうか。放っておいたら物は増える一方ですので、思い入れの少ないジャンルなどの「やりやすい物」から少しずつでも整理を始めてみるといいと思います。

家がきれいになるのはもちろんですが、頭の中もきれいになっていくと思います。

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