どうも、こぼすけです。ご覧頂き、ありがとうございます。昨日、晴れて22年間勤めた会社を退社しました。退社にあたり同僚が開催してくれた送別会にて、
「へそくり」
の運用方法を後輩から質問されました。
「退社直後の私の心境」
よりは、皆さんの興味があるかと思いますので投稿させて頂きます。
お金の価値
「インフレ2%目標」などという言葉ををニュースで聞いたことがありませんか?需要を喚起させるための国の金融政策の目標です。インフレ=インフレーションとは物価があがること。例えば1年後に2%物価があがるとすると、今100万円で買えるものは来年102万円出さないと買えないという事です。
普段生活していると気付きづらいですが、私が子供の頃は、自動販売機のジュースは100円。ガリガリ君は50円でした。他にもタクシーやハンバーガーなど、「いつの間にか高くなってるよな」というものや「値段は変わってないけど中身減ったよな」みたいなものが身の回りに結構あると思います。
インフレ=お金の価値の減少という事です。
貯金と投資
へそくりとして銀行口座に預けていたとして、定期預金でも0.025%程度の利率です。先ほどと同じように今100万円預けても来年100万とんで250円にしかなりません。お金の価値の減少分を補えていないので、銀行に預けているだけでは、お金を実質的に目減りさせてしまう事になります。
なので極論を言ってしまえば、
銀行に預けておくくらいなら今欲しい物を買ってしまった方がまし
なのですが、日本の金融資産の半分は、預貯金として眠っているそうです。
何を買う?
今や日本政府までNISAやiDeCoなどで投資を推奨しています。これまで貯金しかしてこなかった人にとって、投資は未知の世界で怖さを感じるかもしれません。しかし、ひと口に投資と言ってもリスクやリターンの異なるさまざまな投資先があります。FXや仮想通貨のような投機的なものは選択肢に加えないとして王道的な投資先というと
「債権」・「株式」・「不動産」
あたりになります。
何から始めて良いかわからない人は、国内株式か米国株式のインデックス型の投資信託か上場投資信託(ETF)あたりが良いかと思います。
インデックス型の投資信託とは、簡単に言ってしまうと「日経平均」といった指数に連動するようにパッケージ化された商品です。主なメリットとしては
- パッケージ化された商品なので少額から投資ができる
- 市場全体に投資するのでリスクが分散される
- 販売者側の手間が少ない為、手数料が安い
リスクに応じてリターンも変わりますが、20年間の年率平均リターンは3~10%程度と言われてますので、「インフレによるお金の価値の目減り」はカバーしてくれそうです。
時間を味方につける
先ほど年率リターンを20年程度でみましたが、投資をする際に大事なのは
「時間」です。
例えば、日経平均株価を短い時間で切り取ると値動きは大きく感じられますが、長い時間で見ると一貫して上がっているのがわかるとおもいます。
また、「72の法則」というのがありまして、現在の元本を年率リターン1%なら72年、2%なら36年で複利で2倍に増やすことができます。複利の力はスノーボールとも呼ばれていて、雪だるまを作る際の雪玉が大きくなっていくイメージと重ねて話されたりします。
お金を増やすには、
長期で運用すること=早く始める事
が重要です。
ドルコスト平均法
「早く始める事が重要」とは言いましたが、ある程度まとまったお金が既にある場合は投資信託などを、毎月一定額を数回にわけて購入するのが良いと思います。これを「ドルコスト平均法」と言います。株価が1番安い時に全額買えれば良いのですが、どんな著名投資家でも短期の値動きを正確に予言できる人はいません。時間を分散させることで、株価が高い時には少なく、株価が安い時には多く買い付ける事ができるのでリスクを抑える事ができます。
あくまで余裕資金で
貯金の利率より良いなら投資信託を買いまくろう
と考えてしまうかもしれませんが、
へそくりのような
さしあたり使う予定の無い余裕資金にて運用する事をお勧めします。
今後も、投資信託のような金融商品のほうが、長期的には貯金より利率は高いだろうとは思いますが、先ほどの図の様に、短期では価格が大きく上下動を繰り返します。なので、「現金化しなきゃ」というタイミングが、昨年のコロナショックのようなタイミングと重なってしまうと、大きな損失を出す事になってしまいます。逆に現金化する必要がなければ一時的に株価が暴落してもそれは実現損(実際にお金を損する)では無いので、また上昇していくまで待つことが出来ます。
・・・私は株式投資自体が趣味なので、個別株を目一杯まで購入していますが。
老後2000万円問題などの不安を煽る記事なども影響しているのか、投資をしている人の比率は40%を超えたそうです。
投資のキモが「時間」である以上、早く始めた方が良いのは間違いありません。