40代の終活はエンディングノートから始めましょう

終活

どうも、「40代向け終活の専門家」飯塚浩司です。ご覧いただき、ありがとうございます。

最近は自分と同世代の方に対して、終活の必要性を説明する機会が増えてきました。その際に、エンディングノートの話をすると相手に腹落ちして頂けますので、40代でエンディングノートを書くことの重要性についてお話します。

エンディングノートってなに?

 エンディングノートは、終活をする際の必須アイテム

と言われているものです。

エンディングノートの前に「終活ってなに?」という話をします。

わりの動で終活。

文字通り終活とは、人生の終わりに向けての活動なのですが 、終活という言葉だけでは少し抽象度が高いので、

残された自分の人生と、亡くなった後に残される家族のための活動」

だとお考え下さい。

【2つの大きな目的】

  1. ご自身が亡くなったり、病気などで判断ができないような状況に陥った際に、残された家族が 困らないようにすること。⇒家族のための準備
  2. 人生の最後を意識することで、残されたこれからの人生を自分らしく生きること。⇒自分の人生のための準備

エンディングノートは、終活のテーマであるこの2つの大きな目的を達成するために必要な情報を、書き留めておくためのノートです。
私はこれらの目的を達成することで得られるメリットを、最も享受できるのは40代だと思っています。だからエンディングノートは40代、できれば45才までに書き始めて頂きたいのです。

その理由を解説していきます。

理由1:残される家族の負担を軽くするため

終活で備えるべき範囲は、貯金や保険といったお金の情報に始まり、医療や介護、葬儀やお墓といったことまで広範囲に渡るため 、これらの情報を書き留めておくことは世代を問わずもちろん大変重要です。


終活と聞くと、定年後のシニアがするものと決めつけてしまう方が多く、40代あたりではなかなか「我がごと」として捉えて頂けません。
しかしながら、40代で万が一のことがあった際は、他の世代より残された家族の負担が大きくなることが多いです。

残される期間が長い

40代での家庭だと、教育費などのお金がこれからたくさん掛かる年齢の子供がいることが多いのではないでしょうか。40代で万が一のことがあると、子供が就職するまでの金銭的な負担が比較的長い期間発生します。これは60代70代になって、子供の手が離れている世代では考える必要の無いことです。


さらに、40代で万が一のことがあり残された家族は、新しい人生に舵を切りずらくなりがちです。もちろん一概には言えませんが、20代30代の方と比べて、就職や再婚などのリスタートへのハードルは上がっているはずです。なので家族への負担が重く長く続いてしまいがちです。

社会的責任が重い世代

パートナーも仕事をされている場合、万が一のことがあった際に何の準備もしていないと、残された家族の、仕事の時間を奪うことになります。40代だと、組織で責任のある地位で働かれている方や、家事と仕事を忙しく両立されている方が多いのではないでしょうか。


サラリーマンの忌引休暇は1週間程度ですし、経営者の方だと1日仕事が滞ることが大きな損失になりかねません。もちろん家事も待ったなしです。

デジタル移行期世代

 さらに40代は預金口座や各種契約の内容を、パソコンやスマートフォンの中で管理している方も多いと思います。なので準備をしていないと、残された家族が財産などを探し当てるのに時間が掛かったり、そもそもロック解除ができずに、残された家族が財産に気付かないなんてことも大いにありえます。

40代は紙からパソコン、スマホへの移り変わりを経験してきた世代ですので、通帳などは紙とデジタルが混在していたり、夫婦のITスキルが偏っていることが多かったりと、他の世代と比較しても特に財産を見つけづらい世代だと思います。

理由2:自分の人生のための準備

終活と言うと、家族のために自分の情報の整理をすることの方ばかりが取り上げられますが、40代で終活をする最大のメリットはもう1つの目的である

「残された人生を自分らしく生きる準備」が人生の折り返しの時期に出来る事です。

エンディングノートを書き進めることで情報の整理ができていくわけですが、それは言い換えると自分の人生の振り返りと現状把握をしているということです。あとは目標を明確にできさえすれば、その目標に向かうための梯子は簡単に掛けることが出来るはずです。

その目標を明確にすることにもエンディングノートは役に立ちます。終活は終わりに向けた活動ですから、「終わり=死」をイメージしながらエンディングノートを書き進めることになります。書いていくうちに残された時間やそれまでにしたいことが明確になっていきますので、人生の目標を整理することが出来ます。

人生の折り返しの時期に、今までの人生を振り返ることができ、なおかつ未来に向かっての目標を明確にできるエンディングノート。仕事でも家庭でも責任が増してきている40代が、これからの人生の後半戦に向けてエンディングノートを書かない理由がありません。

45才だから「攻めた」終活ができる

「終わり」を85歳と仮定すると、まだ40年も活動することができます。現在終活を始める方は、ほとんどが60才を過ぎてからです。そしてその活動は、残される家族のための準備の比重がかなり重くなります。自分のキャリアのピークを越えられた方が多いので、自分の人生については、残された時間を楽しむための旅行や趣味などについて考えられる方が圧倒的ですが、それも余生を楽しむだけの体力や財力がある方に限られてきます。

45才でエンディングノートを書き始められれば、残りの人生でしたい事が明確になりその達成のための時間もたっぷりあります。なので「攻めた終活」ができ、理想の未来を実現できる可能性も高まります。始めるなら早いに越したことはありません。

60才になったらやろうは要注意

ここまでを読んで「必要なのはわかったけど、それでも年をとってから準備すればいいや」という方は、年をとるほどエンディングノートを書けなくなっていくことを覚えておいてください。

60才を過ぎてから終活を始める方が多いのは、60才くらいが死を「我が物」と捉えながらも、客観的に受け入れられる年齢だからだろうと思います。高齢になる程、死は現実味を帯びるので高齢者は死をイメージするのを嫌がる傾向があります。

今45才で緊急性を感じないから終活をしていないあなたは、60才では死を遠ざけたくて終活をしていない可能性も大いにあるのです。それでは残された家族のための準備は、最期までできません。

実は私の両親がこれでした。結局、母は急死。父も母の死を受けて、ますます死をイメージすることを遠ざけてますので、父が生前に終活をすることはないでしょう。

まとめ

私は主に40代に向けて終活の発信をしています。違う表現を使った方が40代の共感を得られるのかもしれませんが、今の所あえて「終活」という言葉を使っています。世間一般の終活のニュアンスとは違っても、終わりに意識を向けるという活動を意味する「終活」という言葉が40代に最もしっくりくると感じているからです。

仕事では目標を達成するためにPDCAを回せても、自分の人生について同じことをしている人は少なくとも、私のまわりにはいません。私もセールスとして過ごした20数年間の会社員時代には、自分の人生の納期を決めるなどという事は考えたこともありませんでした。

母の急逝をきっかけに、私はたまたま少しだけ早く終活の重要性に気付くことが出来ましたので、この投稿で、今度はあなたが終活の重要性に気付いてくれたら幸いです。

エンディングノートは45才までに書き始めましょう

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