テレワーク下の住居選び~田舎暮らしは出口を考えて~

終活

 どうも、こぼすけです。ご覧頂き、ありがとうございます。

 私は、昨年の3月から『テレワーク』中心の仕事をしています。世の中の潮流を考えると、テレワークはコロナ終息後も、ある程度、定着するのではないかと思っています。

テレワークが定着する事で、

『職場近くに住む必要が無くなる。』

方も、増えるのでは無いでしょうか?

実際に、オープンハウスで2019年11月に実施されたテレワークに関するアンケート調査によると、

『テレワークをきっかけに引っ越しを実施・検討・希望している人』の割合は53%

にもなるそうです。

・・・オープンハウスは、『都心の狭小戸建』が得意なメーカーさんですが。

 私は現在、地方都市の、(頑張れば)徒歩圏内に、戸建を購入して住んでいます。転勤族で引越しは何度もしましたし、家を購入する際は色々悩みました。なので、現在の環境の変化も踏まえ、

『住環境に対する考え』

を投稿させて頂きます。

住環境選択の正解は人それぞれ

 テレワークに関係なく、住環境を決める際に選択しなければいけない事を、簡単にまとめます。

  • 買うか借りるか
  • 戸建かマンションか
  • 新築か中古か

それぞれにいろいろと意見があり、決着をしない問題かと思いますので、個人的な意見をお話させて頂きますと、

『結局は、価値観とライフスタイル次第』

だと思っています。

私は転勤族だった為、子供達を何度も転校させるのが嫌だったので、

『買う×戸建×新築』を選択しましたが、

7年たった今、もう1度選べ直せるなら、

『借りる×マンション×中古』を選択すると思います。

理由は、『ライフステージの変化に対応しやすいから』です。

今、リモートワークに伴い、『地方移住』を検討されている方も、『ライフステージの変化』という事を、検討の1要素に加えて頂きたいと思います。

テレワークに伴う地方移住のイメージ

 テレワークをきっかけに『地方移住』を考える方が、メリットとして思いつくのは、概ねこんな感じかと思います。

  • 支援制度がある
  • 自然が多く環境が良い
  • 生活コストが安い

 少し極端な地方を想定していますが、皆さんが、検討段階でイメージするのは

『のんびりしていて』・『自然が多く』・『物価が安い』

場所では無いでしょうか?

『都会での喧噪やしがらみを離れて、自然豊かな環境で子育てをしながら、仕事をしたい。』

といった思いを叶える場所を、地方に求めている。的な。

・・・私も『人生の楽園』を、週末の唯一の楽しみにしていた時期があります。

 国も地方自治体も、移住に積極的に支援策を打ち出しています。補助金などを受け取れる事もありますので、いろいろ調べてみると良いと思います。

 上記の補助金などを利用して、移住への初期コストを抑える事は可能かもしれません。では、移住後のコストに関してはどうでしょう?

住居費用に関しては、都心と比較して土地が安いので、買うにしても借りるにしても、抑えられると思います。しかし、それ以外の生活費は、おそらくそれほど変わらないでしょう。

私が過去に住んだきた所では、概ね肉野菜は安かったのですが、衣料品はむしろ高かったです。流通と競争の関係で、安く買える所が少なかった。という方が正しい表現かもしれません。あとガスもプロパンだと高いです。

 『生活コスト』のお話をしましたが、これ以外にも、イメージと現実が違う事は結構あります。ポジティブなイメージばかりが先行すると、『こんなはずじゃなかった』という事態に陥る可能性もあります。

・・・転勤する際は、ポジティブなイメージばかりを、一生懸命家族にすりこみましたが。

 『自然に対するあこがれ』も、都会で育った方は『虫』でつまづいたりします。既にキャンプや釣り、庭いじりなど、アウトドア系の趣味をお持ちの方は良いのでしょうが、我が家は夏の夜に網戸や電気に群がる『虫』が、結構家族を憂鬱にさせました。

 『自然の癒し』といったイメージが先行しているようなら、手軽に始められる『農園』のような所から、試してみるのもアリかもしれません。

テレワークに伴う地方移住のデメリット

 さらに、以下のような事も、頭に入れて頂いた方が良いと思います。

  • インフラの脆弱性
  • 近所づきあい
  • ライフステージの変化

インフラの脆弱性

 地方では、車がメインの移動手段になる事が多いので、維持費がかかりますし、家族の予定が重なると、どちらかに行けないなんて事もありえます。

 また、スーパーやコンビニ、病院、子供の学校などの生活に必要な施設が、全て近所に揃っている事は稀です。また、今は近所にあっても、この先人口が減って、無くなる可能性も有ります。

・・・歩いて行ける『唯一の買い物先』だった、コンビニがつぶれたことがあります。

 また、子供がいる方にとっては、公立高校の選択肢が少ない事も、住んでから気付く、地方のインフラの弱さの1つかもしれません。

近所づきあい

 都会暮らしとのトレードオフとして、若干面倒くさい事としては、近所づきあいもあります。都会でマンション暮らしなどをしていた方からすると、近所づきあいは、苦手な方には苦痛になります。

 子供がいると、子供同士の『コミュニティ』に迷惑をかける可能性がある為、『我、関せず』とは、いかない事が多いです。

 『テレワークが可能になったので移住したのに

平日の昼間に家で仕事しているだけで、詮索されるような事もあるかもしれません。

ライフステージの変化

 インフラとも関係するのですが、これから先、生活スタイルは必ず変わります。例えば、小学校低学年までの子供がいるお宅なら、以下の様な事を考えてみてください。

『あなたは、あと何年、子供の生活の中心にいれますか?』

『子供が、都会に進学・就職した後、あなたは何年生きますか?』

  移住したいと思っている候補先に、80歳のあなたに必要なものは、揃っているでしょうか?

出口は見えているか

 地方への移住を、止めているわけではありません。楽しいこともたくさんあります。

ただ、きちんと未来をイメージして欲しいのです。

・・・現実にやってくる未来は、物理的な移動など障害にならなくなっているかもしれませんが、

もし『老後までここにいるのは厳しいかな』と思うのなら

『地方でも都市部にする』とか『購入では無く、賃貸にする』

といった判断も出来るはずです。

 私は、母の死をきっかけに、残された父との今後の付き合い方や、自分自身がこれから老いてゆく中での、子供達との付き合い方を考える事が多くなりました。

 ライフステージの変化について考える事が増え、住環境の選択の大切さを感じています。

 私自身は、『都心~郊外~地方都市駅近』と、いろいろ生活場所を変えてきて、現在の家で、何とか生涯生活できるかなと思っています。

 ランチの選択とは違い、住環境の選択は、気軽なものでは無いので、皆さんが移住などを考えられた際に、何かの参考になれば幸いです。

・・・私のランチは、ほぼラーメン1択

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